ロンドンの中心部Smithfield スミスフィールドという地区にロンドン最古のお肉市場「SmithfieldMarket」があります。
スミスフィールド自体がその昔、放牧地で中世まで家畜を扱う市場や馬上競技場など娯楽施設もあり貴族や市民で賑わっていたそうです。
Smithfieldという言葉が元々アングロサクソン語の「Smooth 平な」と言う言葉がなまったものだと言われていて、
この辺りに平な広場が広がっていたようなので市場や催しなどにぴったりの場所だったそう。
この市場近くに聖バーソロミュー修道院があり年に一回のお祭りがこの市場のあったところで開催されていてその修道院が解散した後もこの市場だけが残ったとか。
この修道院もとても有名で今では病院として残っています。
そして…公開処刑の実施場所としても使われていたようです。
当時は処刑も催しの一つだったってことですね。
「ブラディメアリー」と呼ばれたメアリー1世がプロテッスタントの男女や子供を火あぶりにした場所としてもとても有名。
この頃の処刑といえばロンドン塔を思い出すのですが、ロンドン塔自体での処刑はそんなに多くはないのです。
ロンドン塔では位の高い人の処刑が行われていてその他はロンドン塔裏の公園やこのスミスフィールドなどで行われていたとか。
基本的に歴史に残るような人の処刑がロンドン塔なので印象が強いようです。
さてこの市場ですが今もバリバリ現役で食肉市場として活躍しています。
一般の人も買うことができるのですが営業時間が早朝。というか深夜?
大体夜の2時から朝の7時までだそうです。
まあまず行かれません。豊洲よりも早いですね。
築地だったときのようにここも都心ということもあって渋滞などを考えるとこんな時間になるのでしょう。
観光だとあまり縁の無いように思いますが、こちら…建物自体がとても素敵なのです。
紫と緑の色合いそして電話ボックスの赤と、聞くとかなりどぎついのですが
実際見るととてもかわいい。まさにインスタ映え仕様。
タワーブリッジの設計者のホラス・ジョーンズのロンドンでの初仕事がこの「Smith field Market」!
建築好きにも外せない場所です。
Smithfield Marketの外観。
正面から。
駅のような雰囲気。
中に入ると…ジャーン。
この色合い。
真ん中にドーンと通路がありその両側にお肉のお店がある入り口が。
この奥の両側がお肉の売り場があります。
この門もきれいです。
向こうに見える街も映画のようです。
無造作に電話ボックス。
この電話ボックスがあるところイコールロンドンの観光地ってことなのでしょうか。
ずらっと。
時計が素敵なのも駅感あります。
次回はやっている時に来ます。
逆側の正面。
マーケットのすぐ正面にあるのが聖バーソロミュー修道院。
今は病院です。
こちらも中々の佇まい。
周辺の街並み。
ロンドンはローマ人によって作られた街で、2世紀ごろに今のシティと呼ばれる地域を外敵から守るために壁で囲ったそうです。
「ロンドンウォール」と呼ばれるその壁の一部が今も残っているところがあります。
ロンドンのシティ周辺の地名に〇〇ゲートと言う名前が多いのはロンドンウォールの門があったところだそうです。
映画のセットみたい。
ワンコ込みで。