次にいつ美術館が閉まってしまうかわからない…
と、規制が緩まる度に色々通った中でここは本当に行って良かった!
と思う美術館がこちら「The Wallace Collection ウォーレスコレクション」です。
ロンドンには沢山のMuseumがあるものでガイドブックなんかにはどれもこれもちっちゃく…もしくは紹介すらされていないところが大量。
そんなんだから最終的に「大英博物館しか知らなかった。」みたいなことが起こるのねとこちらに来て納得したものです。
初めは休日にMarylebone マリルボーン辺りを散策したいなと思ってだったらこの美術館もついでに行ってみますか。無料だし。というのがきっかけ。
お昼頃に予約しBond street ボンドストリート駅で降りて北へマリルボーン方面に。
ボンドストリートはセルフリッジなどのある通りでよく歩くのですがここからマリルボーン方面は初めて。
ですがガイドブックなどで紹介されているようなお店が沢山あってかなり人気の楽しいエリアでした。
賑やかな通りを抜けると閑静な住宅街。
その一角に「ウォーレスコレクション」があります。
元貴族の邸宅であったのがそのまま美術館になっています。
外観は東京にもよくある元○○邸というような造り。元々こういうところは大好き。
ロンドンのお屋敷の様式を参考にされているのですね。きっと。
ロンドンには貴族のお屋敷も美術館もいくつもありますがこれが合体している所はここだけだそうです。
その名の通りハートフォード侯爵家とその子息のリチャード・ウォーレス卿の集めたコレクション。
(ウォーレスはパリ育ちの私生児だったようで侯爵にはなれなかったそうですが、父のフランスで集めた美術コレクションをすべて相続しイギリスに渡ってきたのだとか。そしてますますこのコレクションを充実させたとか。ここにも物語がありそうです。)
一家の暮らした邸宅を改修して1900年に美術館としてオープンしたとっても歴史のある美術館です。
(建物自体は1897年に建てられたそう)
中に入ると豪華絢爛。
ですがゴテゴテはしておらず実に洗練された豪華さ。
14世紀から19世紀のやはりフランスのコレクションが多く、驚くことにフラゴナールの「ブランコ」やどこででも出会うベラスケスの「マルガリータ王女」の肖像画などなど知っている絵画もいくつもありました。
あまり知らなかっただけで有名な美術館であるようです。。ごめんなさい。
でも、前情報を入れずにこういう出会いがあるのはとっても面白い。
その他マリーアントワネットが使っていた家具なども展示されていました。
あのよく見るブーシェのポンパドゥール夫人の肖像画にも出会いました。
絵画や彫刻の他にもか甲冑や剣、食器、陶磁器などなど…
パッと見はそんなに大きくはないのですが展示数はとても多く、じっくり見ると3時間は優にかかりそうです。
他の美術館も良いのですがマリルボーンのお買い物観光の合間にとってもおすすめの美術館なのでした。
(そうそう、ここをそんなに知らなかったこのの一つに、ここの作品は他への貸し出しをしていないうこと。
有名な絵ではありますが、美術展などに行っても○○所蔵なんていう説明を見ると現地にいつか行ってみてみたいなんて思うのですがそれがなかったってことなんですよね。良く現地に行って日本に貸し出し中とかなってるとがっかりしちゃうけど、それもない!)
「The Wallace Collection」外観です。
ここだけ見るとそんなに大きくないように感じますが奥行きがすごい。
ささやかに看板が出ています。
ザ・○○邸といった入口。
(鳩山邸とか岩崎邸とか…?)
入口で予約のチェックと検温。
扉を開けると…
豪華な階段。
一階の始めのお部屋には立派なツリーが。
いい季節に行きました。
きらっきら。
絵画と食器の並ぶお部屋。
どこまでがコレクション?
家具から壁紙などなどすべてが豪華で楽しめます。
どこを見ても。
ロココ。。
銀細工などのコレクション。
食器や硬貨。
中庭(屋内ですが)はカフェ。
中国の青銅器。
大理石の彫刻。
周りのタイルも素晴らしい。
階段を上がると。
2階は絵画が中心です。
想像以上に広いお部屋がいくつも。
青の壁紙。
こちらの家具はマリーアントワネットのお部屋にあったもの。
繊細な作り。
ベネチアは定番の風景画なのですね。
ベネチアに出会わない美術館は今までないくらい。
こちらもマリーアントワネットのものと書かれていました。
じゃーーん。ジャン・オノレ・フラゴナールの「The Swing ぶらんこ」です。
これ見た時にびっくりしました。マリーアントワネットの話なんかに挿絵としてよく使われていますよね。
で、このブランコを見上げる男性は不倫関係の恋人だとか何とか…そういったお話のある絵画です。
なんでもディズニーの塔の上のラプンツェルのbにじゅあるイメージになったとかアナと雪の女王のブランコをこぐシーンのモデルになっているとか言われています。
こちらもベネチアですね。
ベネチアって今もこのままの景色が見られるからすごい…
ベラスケスの上がマルガリータ王女、下はフェリペ王子でしょうか。
とにかくよく出会うベラスケスのマルガリータ王女。
元々お見合い写真的にかなり書かれたようなので各地にあるようです。
初めて見たのは六本木のハプスブルク展。そしてウィーンの美術史美術館。
ナショナルギャラリーにもいらっしゃたような…
ここまで各国で出会える王女様ってすごい。
ベラスケス、ルーベンス etc
部屋によって違う壁紙の色もツボでした。
「フランチェスカダリミニ」
2年くらい前に日本でオペラが初公演されたあれです!!
さて階段を下に。
武器などの展示室に出ました。
とにかく広いです。
最後はお土産コーナー。
シーズンなのでオーナメントが沢山ありました。
オリジナルグッズも豊富。
何か欲しくなります。
あのタイルは有名なのですね。
ブランコはやっぱり。
オーナメント。
図録を買いました。